赤坂の豊川稲荷東京別院(港区元赤坂1、TEL 03-3408-3414)が4月14日・15日、中井貴恵さんによる朗読イベント「音語り」を開催する。
「大人と子供のための読みきかせの会」の代表を務め、小学校や小児病棟での読みきかせ公演をこれまで1,200回以上行ってきた中井さん。2006年には音楽を取り入れた「音語り」という朗読スタイルを採用し、朗読とジャズピアノを合わせて注目を浴びた。2009年からは中井さんが幼少期から家族ぐるみで交流があるという映画監督の小津安二郎さんの脚本を「音語り」で読み聞かせる「小津安二郎映画を聞く」シリーズを開始。これまでに「晩春」、「秋日和」、「東京物語」、「お早よう」、「秋刀魚の味」の5作品を上演した。
同寺で初めて「音語り」を上演したのは昨年4月。小津監督作品の中でも人気の高い映画「東京物語」を上演し、300席を超える満員となった。同寺職員の女性は、昨年の様子について「中井貴惠さんの高い演技力により、目の前に情景が浮かぶような臨場感があった。会場からは感動ですすり泣く声が聞こえていた」と話す。
今回は「小津日和」と題し、2日間に渡って小津安二郎映画の脚本の「音語り」を上演する。演目は4月14日が昨年反響の大きかった「東京物語」、4月15日が中井貴恵さんの父である佐田啓二が出演した映画「秋刀魚の味」を上演。ジャズピアノは「音語り」の開始時から中井さんと活動している松本峰明さんが担当する。
同寺職員の女性は「どの会場でもリピーターが多い公演のため、今回の公演も素晴らしいものになると思う。たくさんの方にぜひ一度ご覧いただきたい」と来場を呼びかける。