4月1日、上智大学（千代田区紀尾井町）の2009年度の新入生の入学式が行われた。

　同大学の今年度の一般入試の志願者数は前年度比430人増。外国学部・理工学部で志願者数は減少したが、文学部、総合人間科学部、法学部、経済学部で志願者が増加し、全体として増加基調となった。特に総合人間科学部教育学科では今年度の入試で2次試験を廃止し、結果的に志願者数が昨年の5倍を上回る1,156人に達した。

　日本唯一のカトリック神学部である同大学の神学部が昨年創立50周年を迎えたことに合わせ、今年度より同学部をリニューアル。価値観が多様化する社会に合わせ、聖職者の養成だけではなく、国際社会に貢献できる人材を育成するためにより門戸を開放し、同学部の再編を実施。定員を増やしたほか、神学部共通の基礎科目を学んだ後、神学・キリスト教倫理・キリスト教文化の3つの系統に分かれて専門性を深めるカリキュラムに再編した。定員を25人から40人に増やしたことで、前年の2倍以上となる148人の志願者数が集まった。

　また同大学で約40年にわたり、教養教育の柱として展開してきた全学部共通の必修科目である「人間学」を「キリスト教人間学」に変更。「キリスト教ヒューマニズムに基づく教育研究を行う」という建学の理念を表わす、ユニバーシティー・アイデンティティー科目として位置付け開講する。

　同日、東京国際フォーラム（千代田区丸の内）で入学式が行われた後、キャンパス内に場所を移し、さっそく学科別のガイダンスが行われた。今年度より入学した新入生は「大学生活を楽しみにしていたので、一生懸命勉強を頑張りたい」（女性新入生）、「自分を追いこんで頑張りたい」（男性新入生）、「充実した大学生活にしていきたい」（男性新入生）と大学生活への抱負を語る。