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明治記念館で辻静雄食文化賞贈賞式-映画「ある精肉のはなし」などが受賞

二村悟さん(後列右から二人目)、前列右から、後藤治さん、纐纈あやさん、穴見秀生さん

二村悟さん(後列右から二人目)、前列右から、後藤治さん、纐纈あやさん、穴見秀生さん

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 明治記念館(港区元赤坂2)で6月3日、「2014年辻静雄文化賞」の贈賞式が開催された。主催は辻静雄食文化賞選考委員会。

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 日本の食文化の中で、より良い「食」を目指した個人や団体の活動や作品を対象に年に一度選出される同賞。今年で5回目を迎え、昨年はNHK番組「今日の料理」と、NHKテキスト「きょうの料理」が受賞した。

 今回受賞したのは、後藤治さんと二村悟さんの著書「食と建築土木」と纐纈(はなぶさ)あや監督の映画「ある精肉のはなし」の2作品。「食と建築土木」は、食べ物の生産・加工のために用いられる建造物を、建築の観点で調査結果を記録した作品。「ある精肉のはなし」は、大阪府貝塚市で長きにわたって一家で牛の飼育・屠畜・販売を行う精肉店の日常をドキュメンタリー化した一作。

 贈賞式に登壇した二村さんは「“食”に建築は不可欠だが、地味な分野だと思っている。それが評価されて嬉しい」と話し、纐纈監督は「ほとんど映像化されない“食”の裏側について、多くの人に知ってもらえる」とコメントした。

 当日は食文化の発展を支える技術者に贈られる専門技術者賞も発表され、大阪・道頓堀にある日本料理亭「本湖月」の料理長・穴見秀生さんと、京都・東山にある日本料理亭「未在」の料理長・石原仁司さんの2名が受賞した。

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