赤坂に「旬八青果店」(港区赤坂7)がオープンして1カ月が過ぎた。経営は、産直の食材提供事業などを展開する「アグリゲート」(港区三田)。
「不本意な食生活をする人の食を改善する」「こだわりの地方農業者の販路となる」ことを目指す同社が、都会で良い野菜を適正価格で販売しようと立ち上げた同事業。目黒店、五反田店に続き3店舗目となる。
バイヤーである創業者が仕入れた、一般スーパーなどには流通していないような小規模の農家の青果などを販売する同店。「周辺に手頃な価格で新鮮な野菜を購入できる場所がない」と考え、赤坂に出店を決めたという。
周辺で働く人たちなど、野菜を摂取しにくい環境下の人たち向けに、カットフルーツやサラダなどの総菜メニューも用意、夏までには野菜弁当の販売も予定する。
メーンとなる客層は主婦や高齢者が多いが、昼時になると近隣のオフィスの人が総菜を買いに訪れ、夜には仕事帰りの男性客も多いという。「意図したことではないが、 旬八青果店が地域の人たちの交流の場になっているように感じる。買い物中に初対面の来店客が野菜の調理法を教え合っている光景など、他のスーパーにはないと思うので大事にしていきたい」と同店店長の西野さん。
5月からは試験的に毎週日曜、商品の配達も開始。店舗で直接注文を受けて、店長の西野さんが自転車や徒歩で届ける。「赤坂は坂が多く高齢の人も多いので、しっかりとした仕組みを整えていきたい」という。
「こだわり栽培のお米や新鮮卵も取り扱っている。野菜や果物をあまり食べない方も、少しずつ習慣をつけて食生活を豊かなものにしていただければ」とも。
営業時間は10時~20時。