アークヒルズ（港区赤坂1）の南側に位置し、六本木通りからスペイン大使館へと続く登り坂、通称「スペイン坂」の両脇の沿道に現在、ヤマアジサイをはじめとする数多くのアジサイが色とりどりの花を咲かせている。

ガードパイプの役割も果たすアジサイ

　同坂のアジサイは2006年に、園芸家でヒルズガーデニングクラブ専任ガーデナーを務める杉井明美さんによって植樹されたもの。毎年、梅雨のこの時期には通り行く人々の目を楽しませている。

「アークヒルズ全体では、50種近いアジサイが育っており、クレナイ、マイコ、イヨデマリなどの品種が見頃を迎え、都心における隠れたアジサイの名所となっている」と森ビル担当の名取さん。「スペイン坂のヤマアジサイは、日陰を美しく彩るだけではなくガードパイプに代わって、歩行者の安全を守る役割も担っている」とも。