永田町の首相官邸前周辺で8月10日、市民が脱原発などを訴える抗議活動が行われた。主催は首都圏反原発連合。
この日は福井県の大飯原発再稼働反対のほか、政府が国会に同意を求めている原子力規制委員会の人事案に、初代委員長候補で元原子力委員会委員長代理の田中俊一氏らが含まれていたことから、「原子力推進派は国民の信頼に値しない」として、同人事案の撤廃なども訴えた。
大勢の警官隊による交通規制が敷かれるなか、ツイッターなどの呼びかけを通じて集まった参加者らは、目印として手に白い風船を持ち、脱原発の実現に向け声を挙げた。国会議事堂前には家族連れ専用の「ファミリーエリア」も用意され、熱中症予防のために飲料水の配布も行われた。
抗議活動の盛り上がりを受け、今月8日には野田首相がデモ主催者らと面会を行う予定だったが、国会日程を理由に延期されている。