画材の輸入販売事業を展開するバニーコルアート(江戸川区)は10月4日、乃木坂にコンテンポラリーアートを展示販売する「ギャラリー・トリニティー」(港区赤坂9、TEL 03-3746-1112)をオープンした。
アクリル絵の具の「リキテックス」、英王国御用達の画材ブランド「ウィンザー&ニュートン」、などの輸入販売を行う同社は、これまで学生を対象とした絵画コンクール「リキテックス・ビエンナーレ」などを開催するなど、若手アーティストの育成・輩出を目的とした事業を展開。その事業の一環として、若手アーティストの作品を展示販売する同ギャラリーをオープンした。
「絵画だけで生活をできる若者はほんの一握りの人。若いアーティストが食べていけるよう、展示販売を行い市場と若いアーティストを直接つなげることを目的にギャラリーを開設した」と同キャラリー・チーフギャラリストの車さん。
若いアーティストの中で主流の「コンテポラリーアート」が同ギャラリーのコンセプト。「コンテポラリーアートとは、時代性を表現しようしており、その時代にしか描くことができない、今まさに生まれている作品のこと」と車さんは説明する。
アクセスの良さに加え、国立新美術館、サントリー美術館、森美術館が並び、アート好きな人が集まることから、乃木坂にオープンしたという。作品に集中できるよう表通りに面した場所ではなく、表通りから少し入った閑静な場所を選んだ。店舗面積は約40平方メートル。
展示販売を行う作品は、作品のサイズの大きさとレベルに応じた価格テーブルをもとに、アーティストとの交渉で価格を決める。価格テーブルに即し価格を決めることで、購入者・アーティストに対して価格設定を明瞭化した。
現在、「漂白されていない若いアーティストを紹介する」というコンセプトのもと、若手アーティスト3人によるグループ展「unbleached(アンブリーチド)展」を開催。1人6作品、計18作品を展示販売する。同様のグループ展を年内に4回行う予定。同展示会の作品価格帯は2万円~14万円。同展は今月25日まで。
「展示会だけでは実際に販売するのは難しく、実際にアーティストの支えになることが目的なので、いろんな媒体を通してさまざまな人に来てもらえるようにしたい。来年は契約作家の展示会を行っていく」と車さん。
開催時間は、火曜~金曜=12時~20時、土曜=11時~20時。月曜・日曜定休。