●「赤坂ラーメン本店」
港区赤坂3、TEL 03-3586-7831
赤坂エリアの名物店、「赤坂ラーメン」は、今年でなんと33周年! 脱サラの後、溜池山王で屋台ラーメンを12年。その後エリア内に店を構え、現在の地に移転してからもすでに7年が経ちますが、その間もずっと「屋台を始めた頃の原点を忘れていませんよ」と、ご主人の佐藤強さん。ラーメン丼のふちには「屋台の味」としっかりと書いてあります。
あのTVチャンピオンで初代の「ラーメン職人王」に輝き、その後も多数のメディアに登場している有名人のご主人ですが、まだ「とんこつラーメン」がほとんど知られていなかった今から30年以上も前に、とんこつスープのラーメンを、しかも屋台で提供していたとは驚きです。
最初はほとんど受け入れられず、「一日に数杯しか売れなかった」という日もあったそうですが、「女性一人でも気軽に入れる屋台ラーメン」を目指し、味はもちろん、それ以外の部分にも心配りをしていたとか。
「きれいな水で丼を洗えないのなら」と、丼を洗わなくてもいいように、麺の数と同じ数の丼を用意したり、お金を触らなくていいようにと、食券販売機を導入したりなど、30年以上も前にかなり画期的な試みで屋台を営業していたのです。その後、そんな姿勢やラーメンのうまさが評判を呼び、たちまち人気のラーメン店になりました。
創業当時から変わらない基本の「ラーメン(680円、写真上)」は、手間ひまかけて豚骨を仕込み、8時間以上強火で煮込んだ東京流のとんこつスープ。塩ベースのたれを合わせたくどさやくさみのないやさしい味わいのスープに、太めのちぢれ麺が本当によく合います。
そして、自慢のスープに小豆島産の醤油と秋田のしょっつるを合わせた「赤坂小町(780円、写真上)」は、後に生まれたもうひとつの看板メニュー。すっきりした醤油の味がうまさを引き立て、異なる魅力でとんこつスープを堪能させてくれます。
ラーメンはもちろん、自家製の餃子や定食類なども人気のこの店ですが、がっつり食べたい派にぜひおすすめしたいのが、かけラーメンに焼肉、キャベツサラダなどが付いた「焼肉スペシャルセット(写真上)」。こちら、ライスのおかわりも自由で、なんと850円というおトクな価格! 一日中いつでも食べられますが、平日11時半~14時までは、すべてのメニューに、スープで茹でたキャベツのトッピングが無料! ランチタイムサービスを利用すれば、さらにおトクですよ!
「赤坂ラーメン本店」
港区赤坂3-13-5鈴木屋ビル1F
TEL03-3586-7831
11:00~翌5:00(日、祝、~翌4:00)
無休
【関連リンク】
◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」《第21回》「ばんちゃんラーメン」(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/column/50/
◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」《第22回》「らぁめん家 69N’ROLL ONE 赤坂本店」(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/column/51/
◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」《第23回》「油そば専門店 ぶらぶら赤坂店」(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/column/54/
◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」《第24回》「麺 黒椿屋」(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/column/55/