●「ミスターチンズダイニング
赤坂2号店」
(港区赤坂3、TEL03-5570-9558)
小麦粉の塊を刃物で削って麺にする中国の刀削麺。最近では日本でもすっかりおなじみになっていますが、実は日本に初めて刀削麺を紹介した第一人者が中国出身のこの店のオーナー陳■湧さん(※■=がんだれに龍)なのだとか。
だから当然この店でも「刀削麺」は看板メニュー。刀削麺の注文が入るたびに、職人さんの手によって小麦粉の塊から削られた麺が宙を飛び、煮立った鍋に飛び込む厨房の中の様子を客席からも見ることができます。
削る前の塊は、一般的には機械でこねる店が多いのですが、ここではしっかりと手でこねているため、麺のコシと柔らかさが一味違う。削った麺がひも状に長く仕上がるのも、元祖ならではのさすがのワザです。
「麻辣刀削麺 飲茶セット(ランチ)」950円、写真右上
そしてもちろんこの店は、刀削麺だけじゃありませんよ。20年間かけて研究したという、もうひとつの看板メニュー、オリジナルの麻婆豆腐も抜群の人気を誇っています。
「頂天石焼麻婆豆腐」(892円(ランチはスープ・ライス付き800円)写真左)と名付けられた逸品は、その名の通りなんと石焼き! 熱々に焼かれた石の器に、あらかじめこだわりのスープで3~4時間かけて煮込んでおいた豆腐を半丁強ほどそのまま投入。別鍋で炒めた麻婆は器で合わせて客席へ提供。お客さんは、自ら豆腐を崩して全体を混ぜ合わせながら熱々の状態でいただきます。
器の中で香ばしく焼けた豆腐は、スープで煮込まれているためそのままでもうまい。これがさらに麻婆と合わされば絶品のうまさに。ごはんにも本当に良く合います。
化学調味料を使用せず、中国から取り寄せた香辛料や調味料を合わせて作る自家製の調味料を始め、食材や調理法など、すべてに徹底的にこだわり抜いて作られるこの店の料理。例えば、麻婆豆腐に欠かせないピーシェン豆板醤などは、高級店でもほとんど使われない5年物の高級品を使用。本来は必然的に値段も高くなってしまうハズなのだけど、日本語ペラペラな陳さんいわく「おいしい料理を手頃な価格でというのもこだわりのひとつ」とのこと。「おいしいと喜んでくれるお客さんの笑顔がうれしい」という陳さんですが、本格派の料理が安くてこれだけうまければ、そりゃ思わず笑顔もこぼれるというものでしょう。
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「ミスターチンズダイニング 赤坂2号店」
港区赤坂3-12-1フローレンス赤坂ビルB1
03-5570-9558
11時30分~14時/17時30分~23時30分
定休日なし
【関連リンク】
◇赤坂経済新聞、グルメ特集を配信開始-リポーターはグルメタレント柳生九兵衛さん(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/headline/1350/
◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」《第1回》「炎麻堂 赤坂店」(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/column/26/
◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」《第2回》「東京麻婆食堂」(赤坂経済新聞)
http://akasaka.keizai.biz/column/28/