博報堂(港区赤坂5)は10月4日、生活者ひとりひとりの声からソーシャルアクションを生み出すための未来創りコミュニティ「Voice Vision」をFacebook上に立ち上げた。
これまでに企業向けのマーケティングサービスを数多く開発し提供してきた同社。今回の「Voice Vision」は生活者向けのオープンプラットフォームとして提供し、社会的なテーマへの取り組みを目指す。
「東日本大震災といった生活基盤や価値観がゆらぐような状況下でも、生活者はネットワーク上で積極的に知恵を出し合い、誰かのために自分ができることを常に考え、実際に行動する姿が見受けられた。こうした生活者の自発的かつ意志ある声のやりとりに着目し、ひとりひとりの声を社会の役に立つビジョンに転換するためのプラットフォームとして同サービスを立ち上げた」と同社広報担当者。
「Voice Vision」は、テーマに沿ってFacebook登録者を対象としたディスカッションが主な活動となり、参加者はPCや携帯電話、スマートフォン等からFacebookのウォールに、自分の体験談や普段の気づき、将来こうなったらいいという思いなどを書き込んでいく。経験と実績を持つファシリテーターが、ひとりひとりの声に潜んでいる本質を掘りおこし、そこから高いクリエイティビティを持つビジョンへと昇華させる。ユーザーは、寄せた声やコメント数、自分が押したり押されたりした「いいね」数など、プロジェクト内での行動には全てポイントが加算され、個人の貢献度が反映される仕組み。
第一弾として、エネルギー問題に対応した未来のライフスタイルを実現するプロジェクトを立ち上げ、「オフグリッドハウスをどのように使えば、あなたの生活はもっと幸せになりますか?」という質問を投げかけ、「私ならこう使う!」という声を募っている。
同プロジェクトは、現在幕張メッセ(千葉市)で開催中のアジア最大級のIT・エレクトロニクス展CEATECで展示される「オフグリッドな暮らしを実現するためのプロトタイプ・ハウス」のブースでも体験することができる。