博報堂(港区赤坂5)の研究チーム「こどもごころ製作所」は10月17日~19日、赤坂のテーブルスタジオタキトー(赤坂6)に暗闇の中で食事を取るユニークな食堂「クラヤミ食堂」を期間限定でオープンする。
「こどもごころ製作所」は、博報堂の社内大学「HAKUHODO UNIV.」が発足させた研究チーム。大人になると失いがちの「こども時代の感性やこどもごころ」を取り戻してもらおうと発足。昨年9月から、「こどもごころ」という新しい価値軸を世の中に提案する活動を行っている。
そのプロジェクトの一環として企画されたのが、目隠しした暗闇の中で、見知らぬ人同士がコース料理を食べる「クラヤミ食堂」。食堂の入り口は黒い幕で覆われ、参加者はアイマスクを着けた完全に暗闇の状態。「自分に対する既成概念取り払い、日常では発揮できない感性と感覚を呼び覚ますスイッチとして暗闇という環境を提案する」と同食堂支配人の山本さん。
料理はイマジネーションを喚起させるようストーリー仕立てにしたメニューを提供する。季節ごとに開催される同イベントに合わせ、四季に合わせたストーリーを用意し、出される料理一つひとつに役割とテーマを持たせた創作料理を提供する。
夏に行われた同イベントでは、「夏休み」をテーマに、ある少年がプールで遊んだというストーリーに合わせた「スイカプール」、縁日や花火大会に合わせ高級食材を使用した「屋台料理」などを用意。料理をサーブする前に支配人がストーリーの朗読を行い、プールの音、縁日の音を流すことでストーリーを演出する。5回目となる今回のクラヤミ食堂のテーマは「実りの感謝祭」。席数は1日40席で、3日間で120席を用意する。
「今後はレストランやホテル、企業などと積極的にコラボレーションを行い、より多くの人に『こどもごころ』を取り戻していただきたい」と山本さん。
営業開始時間は、17日=19時30分、18日・19日=18時30分。料金は9,830円。チケットは今月24日から、こどもごころ製作所のウェブサイトで販売する。