カナダ大使館(港区赤坂7)が、東日本大震災で被災した若者をカナダに招く「カナダ留学 ホープ・プロジェクト」を行っている。3回に分けて募集し、計150人を語学研修費や渡航費、滞在費を無料で招待する。
同プロジェクトは、カナダのバンクーバーにある語学学校が、被災者のために無償で留学生を受け入れたいと提案し、大使館が他の語学学校や企業にも呼び掛けて実現した。ランゲージズ・カナダやエア・カナダ、サマンサタバサ・ジャパンリミテッド(港区)が協賛。渡航費などを負担する。
サマンサタバサの寺田和正会長兼社長は自身もカナダ留学経験者。現在のビジネスもその経験を生かして始めたものであることから協賛を決めたという。
対象は、東日本大震災で家族、家、仕事などを失ったか、原発事故のため避難している15歳~30歳。友人同士や団体(10人まで)でも参加できる。10月10日から出発でき、滞在期間は2週間~2カ月間。ホームステイしながら英語やフランス語を学ぶ。被災者を対象としていることから、日本語ができる心理カウンセラーも手配する予定だという。
1回目の締め切りは8月末、2回目の締め切りは12月末、3回目の締め切りは来年3月末。各回50人ずつ募集する。応募にはパスポートのほか、被災証明書など被害を証明する書類のコピーが必要。