日枝神社(千代田区永田町2)で現在、山王祭が行われている。
同祭は神田祭、深川祭と並んで江戸三大祭の1つとされ、期間中はさまざまな歴史を思い起こさせる行事が行われる。なかでも3歳~6歳の子どもしか参加できない「夏越稚児祭」が11日に行われ、今年は150人近くが参加した。
子どもたちは稚児装束を身にまとい、男児は烏帽子(えぼし)、女児は天冠(てんかん)を頭にかぶる。お父さんやお母さんに小さな手をひかれ、茅の輪くぐりのお練に参加。心身共に健やかに育つことを願い、お祓いを受ける。
都内在住で娘ふたりと訪れた島根さんは「娘のお宮参りがきっかけで日枝神社とご縁ができた。娘たちがちょうど3歳と6歳なので姉妹で稚児祭に参加させたいと思った。衣装もかわいらしく、とても嬉しく思っている」と話す。
また、初めて稚児祭に参加した女児のおばあさんは「天気が心配だったが雨がやんで本当に良かった。孫の晴れ姿を見に来た。孫の笑顔を見ると元気がもらえる。ご縁があればまた見に来たい。そのためにも元気でいなければ」とも。
参加した子どもたちには神社内で撮影した記念写真と、お菓子や文房具などが入ったおみやげが授与された。
山王祭は6月17日まで。来年は伝統装束に身を包み500人前後の行列が都心を練り歩く、偶数年にしか行われない「神幸祭(じんこうさい)」も開催される。