建設機械大手の小松製作所(港区赤坂2)の野路国夫社長は5月12日、石川県小松市で行われた記者会見で、夏の節電対策のため東京本社に勤務する社員約1,000人を対象に、「週休3日」の導入を検討していると語った。
電力不足が予想される夏に向け、電力使用量を3割削減する方針を掲げている同社。従来に比べ週休が1日増えるため、1日あたりの労働時間を伸ばすなど、業務に支障が出ないようにしていく考え。今後、導入に向けて労働組合などと調整に入る。
同社の広報担当者は、「優先順位はあくまでも本業である建設機械の生産をしっかりと行うこと。特に今後は、東北地方の復興に向けた受注が増加すると見ており、増産体制の確保も視野に入れていかなければならない。しかし、節電対策も重要。どう効率的に業務を行っていくかなどこれから検討し、週休3日の導入が可能であるか判断していきたい」と話す。
導入の可否については、7月初旬を目処に結論を出す。