赤坂通り沿いのガールズ居酒屋「風味や 旬」（港区赤坂3、TEL 03-3583-2275）が3月22日、東日本大震災の被災地に売り上げを全額寄付する「復興応援メニュー」の提供を始めた。

　岩手県盛岡市に姉妹店を持つ同店は、スタッフの多くが宮城県や岩手県などの東北地方出身者。東北産の魚介類や岩手県のブランド牛「雫石牛」などを使った料理を提供しており、被災地との関わりが深いという。

　「復興応援メニュー」は通常のメニューから何品か日替わりで提供。店長の大向昌彦さんは「仕入れのほとんどを東北から行っているため、その日に何を提供できるかはっきりしないことが多い。そのため日替わりメニューとさせていただいた」と話す。集まった寄付金は日本赤十字社へ寄付する。

　大向さん自身も津波の被害に遭った岩手県久慈市の出身で、震災直後に帰郷し被災地の惨状を目の当たりにした。

　「実際の被災地は報道されているよりもずっと悲惨な状況。そうした光景を見て、自分たちも何か形ある行動を起こさなければという気持ちになった。しばらくはこの『復興応援メニュー』を続けていくので、料理を通じて東京の方にも被災地のことを忘れずにいてもらいたい」

　営業時間は17時30分～24時。ランチ営業は平日11時30分～14時。日曜・祝日定休。