グランドプリンスホテル赤坂(港区赤坂3)で2月27日、「東スポ50周年記念・第20回東京スポーツ映画大賞」授賞式が開催された。主催は東京スポーツ新聞社(江東区)。
1992年1月から始まった通称「東スポ映画大賞」。年々規模が拡大し、第13回の開催から同ホテルで行われている。
今年は、「あおもり映画祭」や「はままつ映画祭」など16の映画祭が審査に参加。それをもとに、タレントで審査委員長のビートたけしさんの独断と偏見で最終的に受賞が決定した。
ビートたけしさんが監督を務めた「アウトレイジ」は、作品賞、監督賞を含む5冠を達成。同作品に出演した北村総一朗さんが新人賞、石橋蓮司さんと椎名桔平さんが助演男優賞を受賞した。いつもはいい人を演じることが多かったイメージの北村さんは、ヤクザの親分を好演。新しいキャラクターにチャレンジしたということで、75歳でありながら新人賞を受賞した。「めちゃくちゃうれしくて、女房も大喜びだった。敬愛する北野監督から賞をいただけて光栄」とコメント。
「必死剣 鳥刺し」「今度は愛妻家」の豊川悦司さんは主演男優賞、「ゼブラーマン ゼブラーシティの逆襲」「時をかける少女」の仲里依紗さんは主演女優賞を受賞。奇抜なファッションで会場を沸かせた仲さんは、「今まで新人賞しか受賞したことがなく、初めて主演女優賞という賞をいただけて本当にうれしい。いつか、たけしさんの作品に呼んでもらえるようがんばりたい」とアピールした。
そのほか、「孤高のメス」の夏川結衣さんが助演女優賞、「第9地区」が外国作品賞、「座頭市 THE LAST」が特別作品賞、是枝裕和さんが映画大賞20回記念特別賞を受賞。
この日は、「第11回ビートたけしのエンターテインメント賞」も同時に開催。話題賞を受賞したAKB48からは、代表して高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、河西智美さん、北原里英さん、指原莉乃さんの5人が登壇した。
ビートたけしさんは「時代とともにエンターテインメントも変わっていくが、素晴らしい芸を持っている人は生き残る」と話した。
同ホテルは、3月31日で営業を終了する。同受賞式は場所を変えて今後も開催していく予定。