西武プロパティーズ(豊島区)は2月10日、3月末に閉館予定のグランドプリンスホテル赤坂(千代田区紀尾井町1)の再開発案を発表した。
同社によれば、敷地内にある複数の施設のうち、歴史的な価値が高い旧館(旧李王家邸)は保存。それ以外の施設を解体した上で、ホテルや商業・業務施設からなる複合棟と、住宅・商業施設で構成する住宅棟の超高層ビル2棟を建設する。
旧館を含めた総延べ床面積は約22万7000平方メートルを見込んでおり、完成すれば、赤坂エリア最大級の複合施設となる。
事業の基本構想では、宿泊機能の再整備とともに、新たに導入する業務や商業といった機能を複合的に連携。官公庁や国内有数のホテル群と隣接する環境を生かし、国際交流拠点ともなる次世代型の宿泊・文化・交流施設を目指す。
また、歩行者用地下広場やバス・タクシー乗降場も新たに確保するなど、公共空間の整備により、交通機能も向上させるとのこと。
工事予定期間は2012年度~2015年度。完成は2016年を予定している。