国立国会図書館(千代田区永田町1)の6階食堂で今年4月から提供されている、「ねじれ国会」を表わした看板メニュー「国会丼」が話題を呼んでいる。
同メニューは、中央に温泉卵が乗った、半分が牛丼でもう半分がカレーライスの丼。甘辛い味付けのオーソドックスな牛丼が自民党を、ピリリと辛いスパイシーなカレーが民主党を、中央に乗った温泉卵が国民を表わしており、「ねじれ国会」の様子を丼の中で表現する。
国会丼を考案したのは、同食堂のチーフを務める土切博さん。今年4月1日から土切さんが勤めるニッコクトラストが同食堂の運営を受託することになり、運営開始にあたり同食堂の初めての看板メニューとして国会丼を考案した。
5月末あたりからネットで先行して話題になり、現在では約30種類あるメニューの中で一番の人気を集めるほどに。国会丼だけで食堂の売り上げの2割を占めることもあり、国会丼を目当てに同図書館を訪れる人もいるという。
「牛丼とカレーだけを混ぜて食べるとお互い主張し合ってけんかしてしまうけど、温泉卵も加えるとけんかしなくなりおいしくなる」と土切さん。「お互い主張するばかりではなく、国民の意見を反映させて自民党と民主党の良い部分だけを取り上げてほしい」とのメッセージが込められているという。
同食堂は公共の施設内にあるため、幅広い層に受け入れられるメニューが求められる。そうした理由から国会丼も誰の口にも合う牛丼とカレーライスを使用。公共の施設である食堂では、他の飲食店のように宣伝活動を行えない。そのため多くの人に利用してもらえるように口コミで広がるようなインパクトあるネーミングにしたとも。「昼食の時間に『なるほど』と、ちょっとでもほほ笑んでいただけたら」と土切さん。国会丼に続く新メニューの「総理丼」もすでに考案済み。国会の動きを見ながら、メニューに登場させるタイミングをうかがう。
国会丼の価格は500円。「国民の意見を反映して大盛でも500円」(土切さん)。
食堂の営業時間は、平日=11時30分~18時、土曜=11時30分~15時。同図書館の休館日である日曜・祝日・第3月曜は定休。
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