世界中の人々が「清潔で安全な水」を使えるよう、ユニセフの活動を支援する「TAP PROJECT」が、3月22日の「世界 水の日」に合わせてスタートした。主催は、日本ユニセフ協会(港区)とhakuhodo+design project、博報堂(赤坂5)の有志メンバー。
同プロジェクトは、「わたしたちが毎日飲んでいるコップ一杯の水で、世界の子どもたちを一人でも多く守れたら」との思いから発足。レストランが無料で提供している水やお茶に対して、100円もしくはそれ以上の募金を呼びかける活動を行っている。100円で1人の子どもが40日間、きれいな水を飲むことができるという。
この試みは2007年にニューヨークで始まり、以来、世界各地で展開している。日本では、昨年から東京限定で実施。今年は東京、名古屋、関西と3地域に拡大して行われる。
赤坂の飲食店も16店舗が参加。「グラナータTBS店」(港区赤坂5)の横山大輔支配人は、「昨年から引き続き参加させてもらっている。小さなことの積み重ねが、大きな支援につながれば」と話す。同店に広島県から訪れたという西本英伸さん(56)、知子さん(56)夫妻は「ユニセフには以前から寄付しているが、このプロジェクトは初めて知った。テーブルに置いてあったパンフレットを見て、自分の寄付がどのように使われるか明確に分かった。少しでも役立つことができれば」と話す。
昨年は1,305万9,210円の募金が寄せられ、マダガスカルに送られた。今年の募金額目標は2,000万円。この目標を達成すれば、20校の学校に給水設備やトイレができ、約5,000人の子どもたちが、清潔で安全な水を飲むことができるという。
飲食店での募金活動は3月28日まで。