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サントリーホールで「サマーフェスティバル」 現代音楽を2つの企画で紹介

テーマ作曲家のジョルジュ・アペルギスさん© KAI_BIENERT

テーマ作曲家のジョルジュ・アペルギスさん© KAI_BIENERT

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 サントリーホール(港区赤坂1、TEL 0570-55-0017)で8月23日、現代音楽を紹介するイベント「サントリーホール サマーフェスティバル 2025」が始まる。

「第33回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品」を受賞した向井航手さん© Ayane Shindo

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 サマーフェスティバルは同ホール開館翌年の1987(昭和62)年から毎夏開催する現代音楽の祭典。2018(平成30)年から「サントリーホール サマーフェスティバル」として開催。今年は「テーマ作曲家」「芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会」の2つの企画を実施。各企画に公演をひも付けて行う。

 「テーマ作曲家」企画の「テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.47(監修・細川俊夫)」では、ジョルジュ・アペルギスさんによる「作曲ワークショップ×トークセッション」「レシタシオン」を行う。このほか、委嘱新作初演演奏会の「オーケストラ・ポートレート」では、日本初演の「大管弦楽のための『エチュード』 VI、VII、VIII」を披露。中でも「VIII」はサントリーホールの委嘱作品だという。

 「芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会」では、「第35回芥川也寸志サントリー作曲賞候補作品」の3作品を披露するほか、候補作品演奏の後に公開選考会も行う。このほか、「第33回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品」として、向井航さんが手がけた「『クィーン』ユーフォニアム、エレキギター、女声アンサンブルと大オーケストラのための(オルガン付き)」を初披露する。

 同ホール広報担当の伊藤雅美さんは「音楽の現在(いま)を紹介するサマーフェスティバルは、難しく考えず、自由な発想の音楽をただ感じて楽しんでいただければと思う。テーマ作曲家、アペルギスの作品は演劇的な表現を伴い視覚的にも楽しめる。今年は芥川也寸志生誕100年の記念の年で、芥川の出世作『交響管弦楽のための音楽』の演奏にも注目してほしい」と来場を呼びかける。

 チケット料金と開演時間は公演ごとに異なる。8月30日まで。

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