
赤坂コミュニティプラザ(港区赤坂4)内の「赤坂区民センター」(TEL 03-5413-2711)で9月15日、講談と琵琶で港区の伝説を語り紡ぐイベントが行われる。
今回開催する「講談と琵琶の贈り物」は、地域の歴史を題材に多くの人に豊かな時間を届けることを目的に同センターが定期的に主催する催しの一環で行う。
上演するのは「出世の石段」として知られる「愛宕神社」(港区愛宕1)の石段にまつわる伝説で、講談と琵琶で語り紡ぐ。演目は両者とも「曲木平九郎(まがきへいくろう)・出世の石段」で、前座は宝井優里さん、講談は宝井琴鶴さん、琵琶は水藤桜子さんが務める。
同施設の川島さんは「港区にゆかりのある講談を取り上げたいと思った。組み合わせで何を持ってくるか調べたところ、講談でも琵琶でも『出世の石段』があることを知った。語り継がれる同じストーリーを聞き比べたいと思い企画した。同じ題材を異なる伝統芸能で演じることで、物語の見え方にどんな違いが生まれるのかを比べてほしい」と話す。
「琵琶演奏では、水藤さんの流派において史実では『梅』だった部分を『桜』として語り継いでいるので、曲中に登場する花の種類にも注目してほしい。『曲木平九郎』を梅で語るか、桜で語るかという点に、その語りの背景や継承の系譜が表れている点も伝統芸能の奥深さを感じてもらえる一つのポイント」とも。
14時開演。定員は先着400人。全席自由。入場無料。予約は8月5日10時から、公益財団法人「港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)」のウェブサイトと電話で受け付ける。