
日枝神社(千代田区永田町2)の「参集殿(さんしゅうでん)」地下1階にあるレストラン「山王茶寮(さんのうさりょう)」(TEL 03-6812-7800)が6月10日から、「戌(いぬ)の日」限定メニューの提供している。
マイルドな味わいのルーの上にアワビをのせた「鮑(アワビ)と野菜のカレー」
今回用意した「戌の日セット」(3,500円)は、妊婦が多く参拝する「戌の日」に合わせて提供するメニュー。犬は多産でお産が軽いことから安産の象徴として知られている。
同神社広報担当の内田博之さんは「参集殿の工事中は幾度となく食事や飲み物を提供する店がないかと聞かれていた。ようやく参拝の方に案内できる店をオープンできた。当社の神様の使いが猿であり、猿は子宝に恵まれ安産であることから安産祈願にお越しになる方が多くいらっしゃる。そこで『山王茶寮』のシェフに妊婦さんのためのセットメニューを考案してもらった。山王茶寮は6月1日にオープンしたばかりなので、戌の日のセットの提供はまだ2日ほど」と話す。
同セットのメインは「鮑(アワビ)と野菜のカレー」で、ラタトゥイユやゴボウとレンコンのチップをのせた雑穀米のサイドに辛さ抑えたマイルドな味わいのルーを配し、その上に蒸してカレーオイルで風味付けしたアワビをのせる。のりを入れた「だしのスープ」とサラダやらっきょうなども付く。スイーツは和三盆糖を使った「わらび餅」を用意。黒蜜をかけて提供する。ドリンクはローズヒップをベースにしたカフェインレスの「オリジナルハーブティー」が付く。
同セットは妊婦以外でも注文することができる。スイーツは時期によって変更することがあるという。それぞれのメニューは戌の日以外もレストランのメニューとして食べることができる。
内田さんは「特に伊勢志摩地方では、妊婦さんがアワビを食べると目がきれいな子が生まれるという言い伝えがある。アワビはつやつやとした光沢のある身や、虹色に輝く貝殻の内側が澄んだ目のように見え、さらには目の健康やおなかの赤ちゃんに必要な栄養素が多く含まれていることから連想された話ではないかと思う。安産祈願の際に栄養価の高いアワビを召し上がっていただき、夫婦の思いをおなかの赤ちゃんへ伝えてほしい」と話す。
提供時間は11時~15時。7月28日の「戌の日」は定休。