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赤坂のチョコレート専門店主がNGO立ち上げ 活動の第一歩踏み出す

9月1日に設立した「国際協力NGOママノアマゾニア」(NPO法人ママノアマゾニア)代表の江沢孝太朗さん

9月1日に設立した「国際協力NGOママノアマゾニア」(NPO法人ママノアマゾニア)代表の江沢孝太朗さん

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 赤坂のチョコレート専門店「MAMANO CHOCOLATE(ママノチョコレート)」(港区赤坂3、TEL 03-6441-2744)の店主・江沢孝太朗さんが立ち上げた「国際協力NGOママノアマゾニア」(NPO法人「ママノアマゾニア」)が9月2日、SDGs貢献使途限定募金の活動を始めた。

エクアドルのアマゾンで採れたカカオの原種野生「クリオロ」

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 同NPO代表の江沢さんは「カカオの希少種『アリバ・カカオ』専門のフェア・トレードチョコレート店として2013(平成25)年のオープン以来、アリバ・カカオ発祥の地であるエクアドルの地域の人々と関わる中で、森林減少や農家の貧困、違法採掘、気候変動といった課題が数多くあることを実感した。当店のチョコレートだけでなく、豊かな熱帯雨林の保全とエクアドルの世界農業遺産である『アマゾンチャクラ農法』を実践する家族農家が安心して笑顔で暮らせる社会を目指すため、さらに深い協力関係と支援体制を築きたいと思いNGOを立ち上げた」と話す。

今回の募金活動は、9月1日に設立した同NPOの活動の第一歩として「国土緑化推進機構」の助成を受け、「野生クリオロカカオ保全を通じた熱帯雨林保全プロジェクト」を開始するために行う。必要資金の総額は271万円で、総額の半分に当たる135万5,000円の目標額の支援が集まることでこの事業がスタートする。

 今回の活動場所は南米エクアドルのナポ・ガレラス国立公園に隣接する緩衝地帯の原生林で、キチュア族のコミュニティーが共同所有する1400ヘクタールが対象。希少な野生種カカオと森林樹木6000本の植樹を通じて原生林保護と森林拡大を目指す。

 プロジェクトでは「野生カカオの木の生息地調査と実の収集」「苗木の育苗場の建設、技術教育」「育苗場の維持管理」「先住民農家による原生林の適切な区画への植樹」「野生種カカオの遺伝子調査」などを約1年かけて行う。

 江沢さんは「この夏、日本中が猛暑に見舞われた。気候変動による自然災害の被害も年々大きくなっている。地球の肺や地球のエアコンともいわれる熱帯林の保全は、日本に住む私たちにとっても、未来の子どもたちにとっても重要。このプロジェクトを通じてアマゾンで6000本の木々が成長し、再び豊かな熱帯林が広がることで地域の生態系が回復し、数多くの動植物が新たな命を宿す。美しい地球を未来の子どもたちに残すために、皆さんと一緒に活動していきたいと思っているので、応援してほしい」と呼びかける。

 募金は10月31日まで、国土緑化推進機構のウェブサイトで受け付ける。

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