日枝神社(千代田区永田町2)は8月4日、「箸感謝祭」を行う。
人が食べるために必要な「はし」に対し、日ごろの感謝、延命長寿と無病息災を祈願し、はし供養を行う祭りで、昨年は同神社の氏子、飲食店関係者やはしの生産者など計155人が参列。全国でも珍しいはし供養を一目見ようと、多くの観光客が訪れた。
「古来、一度でも使用したはしには使用した人間の魂が宿ると考えられていた。旅人がはしの代用に使った木の枝ですら、そのまま捨てるとけだものにもてあそばれ、災いを呼び込むと考えられていたほど。そのため、使用後ははしを折り、土に埋めて供養する習慣が生まれた」と同祭担当者。「1975(昭和50)年に8月4日を『は・し』にちなんで『はしの日』としたのが祭りの始まり」とも。
当日は、社殿ではしに感謝の意を捧げた後、同神社の内庭でおたき上げを行う。参列者はそれぞれ持ち寄った使用済のはしを各自で浄火にくべ、供養する。
開始は10時30分。参加無料。