赤坂の老舗和菓子店「とらや」(港区赤坂4)のホームページで現在、「和菓子暦」を公開している。
「端午」の節句にあわせ中形サイズの季節のようかん「菖蒲あわせ」を用意する
同店ホームページのコンテンツ「とらやを巡る小さなお話」内に設置する同ページでは、日本古来からの四季の行事にまつわる和菓子を紹介する。1月の「正月」から、3月の「ひな祭り」、11月の「七五三」など、年間を通して16の行事を取り上げている。
来月の5月のページでは「端午」をピックアップ。端午の節句の由来に加え、粽(ちまき)と柏餅(かしわもち)についても「粽には邪気を祓う意味があります。柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないため、柏餅は、家系の永続と繁栄につながる縁起物とされています」と説明を添える。 また現在、「とらや」各店では5月の「端午」の節句にちなんだ商品を販売している。「菖蒲(あやめ)あわせ」(1,944円)は、紫や白のあやめの花が咲き匂うさまを表現した中形サイズの季節のようかん。パッケージに端午の節句にちなんだ絵柄を描いた小形ようかんの「五月のぼり」(260円)は3種類の味を用意する。4月下旬から生菓子取扱店とその他一部の店舗では、こし餡(あん)とみそ餡(あん)の「かしわ餅」(303円)の販売も行う。
広報担当の黒川さゆりさんは「和菓子屋として、みなさまに日本特有の四季や年中行事をもっと身近に感じていただきたいという思いから、ページを制作した。和菓子は季節を映したものや、行事にちなんだものが多い。当ページで和菓子と四季にどのようなつながりがあるのか、知っていただきたい」と話す。
取扱商品と販売期間は店舗によって異なる。