上智大学(千代田区紀尾井町7)が9月29日、ハラルフード専門の食堂「東京ハラル デリ&カフェ」を四谷キャンパス内にオープンした。
ハラルフードはイスラム教の戒律に沿って調理された料理で、イスラム教徒(以下、ムスリム)が口にできない豚肉、調味料を含む豚肉由来の食材、アルコール類を一切使わないのが特徴。同大学ではもともと、ムスリム向けに「ハラル弁当」の販売を行っており、毎日150食を用意していたが、完売する日もあった。
提供するメニューは、タンドリー釜で焼き上げたナンを提供する「カレー&ナンセット」や「カレー&ライスセット」、「鶏カラセット」、「ミートソースパスタセット」、「チキンバーグセット」、「若鶏のローストセット」、「野菜炒めセット」(以上500円)など。単品メニューも設ける。「小鉢付き朝食セット」(200円)のほか、「フォカッチャ」(260円)などのデザートも用意する。なかには日本人学生が考えたメニューもある。
「ハラルフードは野菜が多い分、健康にも良い。味付けに物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、その分多くのメニューを用意する」と料理長のモハマド・シャーミンさん。「ハラル専門の食堂を出すことでムスリムが日本の文化を、日本人やそれ以外の国籍の方がイスラムの文化を、お互い身近に感じてもらいたい。さまざまな交流がここから生まれればうれしい」とも。
営業時間は8時~20時。