出版事業を展開するリード・ビジネス・インフォメーション(港区元赤坂1)は4月1日、エンターテインメント業界、メディア業界に特化した求人サイト「バラエティ・ジャパン・キャリア」を正式に開設する。
同社は米老舗エンターテインメントビジネス誌「Variety(バラエティ)」の日本版サイト「バラエティ・ジャパン」を運営する企業で、同サイト上で映画やテレビに特化したニュースや特集を配信。米「バラエティ」誌の翻訳記事だけではなく、独自に取材した情報も配信する。
同社は現在広告に力を入れており、その一環としてエンターテインメント業界、メディア業界に特化した求人サイトの開設を企画。「バラエティ・ジャパン」の読者がエンターテインメントビジネスにかかわる「B to B」読者が多い点を踏まえ、同業界の企業と専門的技術を持つ人たちのマッチングを図る。大々的に求人を募集しない同業界の求人を専門的に扱うことで、同業界の活性化にもつなげる狙い。
米バラエティ誌も同業界専門の求人サイトを開設しており、日本版も米サイトのコンセプト「適切なプロフェッショナルを適切な企業につなげる」に合わせて展開する。求人サイトとして展開する同時に同業界の企業を集めたディレクトリとしても使用できるようにする。「CG&映像プロダクション」「イベント企画」「テレビ局」「芸能プロダクション」「スタイリスト」など業種別に企業の情報を見られるようにするほか、地域や企業名、キーワードで検索できる。求人情報に関しても、仕事の内容や雇用形態に合わせた検索が可能。
サイト開設に当たり、まずは登録する企業を増やしディレクトリとしての機能をメーンに展開する方針。一定数以上の企業が集まったところで、求人広告に力を入れていくという。「数より質にこだわり登録する企業を募っていく。約1万社の登録を目標としている」と同社担当者。
求人広告掲載の対象はエンターテインメント業界の企業のみで、雇用形態は正社員だけでなく、契約社員、派遣社員やアルバイトまで扱う。基本的な掲載料金は1カ月10万円。