赤坂のサントリーホール(港区赤坂1)で3月11日、「第5回 全音楽界による音楽会3・11チャリティーコンサート」が開かれる。
「第5回 全音楽界による音楽会3・11チャリティーコンサート」に参加する歌手のクミコさん
5年前の同日に発生した東日本大震災の被災者支援を目的に、毎年開催している同コンサート。今年は、「公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」「一般社団法人チームスマイル」を通じ、東日本大震災で被災した子どもたちを支援するために開く。
当日は、三枝成彰さんをはじめ、音楽評論家の湯川れい子さん、デザイナーのコシノジュンコさん、作家の林真理子さんら8人の呼び掛けにより、ジャンルを超えた音楽家や著名人たちが共演。出演者は無報酬で、全員から1万円以上の義援金を募る。昨年は2千897万1,252円の寄付を集めた。
NPO法人日本子守唄協会の創立15周年を記念して、次世代に歌い継ぐ子守唄として、同協会会長を務める湯川れい子さんが作詩、つんく♂さんが作曲・プロデュースを手掛けた『うまれてきてくれて ありがとう』を合唱。つんく♂さん自らが指揮をする。合唱には、歌手のクミコさんと3.11を体験した石巻の子どもたちで結成した「つながり隊」のメンバー約30人と東京女声合唱団が参加する。
ほかにも、指揮者の大友直人さん、渡辺俊幸さん、歌手の石川さゆりさん、岩崎宏美さん、さだまさしさん、谷村新司さん、氷川きよしさん、テノールのジョン・健・ヌッツォさん、バリトンの江原啓之さん、バイオリニストの川井郁子さん、神楽坂女声合唱団、六本木男声合唱団ZIG-ZAGなど、さまざまなジャンルの音楽家や著名人たちが競演。管弦楽は日本のプロ・オーケストラのコンサートマスター、首席奏者を中心に募った管弦楽団が担当する。司会は、露木茂さんと永井美奈子さんが務める。
館内小ホール「ブルーローズ」では、大ホールの休憩までチャリティーグッズの販売を行い、収益は全て義援金として寄付する。
つんく♂さんは「(今回参加してくれるつながり隊のみなさんも)きっといつの日か自分自身の『未来』という大空に向かって自由に羽ばたいていくのだと思うが、3月11日のコンサートは、そんな日に向けての助走のお手伝いになればと思い、参加させていただくことにした。クミコさんと一緒に合唱団『きっとツナガルつながり隊』の皆さんと共演できる事を、本当に楽しみに思っている」と話す。
18時30分開演。全席指定。入場無料だが、1万円以上の義援金寄付を申し受ける。