牛乳・乳製品「独創性商品コンテスト」-明治記念館で授賞式

会場に並んだ「第1回牛乳・乳製品独創性商品コンテスト」の受賞作品。

会場に並んだ「第1回牛乳・乳製品独創性商品コンテスト」の受賞作品。

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 日本酪農乳業協会(中央区)は2月23日、明治記念館(港区元赤坂2)で「第1回牛乳・乳製品独創性商品コンテスト」の授賞式を開催した。

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 日本の飲用牛乳の消費量は減少傾向にあり、経済産業省の調べによると加工乳・成分調整牛乳を含む飲用牛乳の消費量は2005年度に約426万トン、2006年度約413万トン、2007年度約402万トンと毎年約3%のマイナス成長で推移。昨年12月末で約300万トンと前年同期比で2.3%のマイナス成長となり、今年度の牛乳の消費量は400万トンを割る見込み。約516万トンを消費していたピーク時の1994年度に比べ100万トン以上消費量が減少している。

 こうした背景から同協会では乳製品が体に良いことを訴え、食事に1日3回乳製品を取り入れることを勧める食生活改善運動「3-A-Day」など牛乳を中心とした乳製品の消費拡大対策を展開してきた。消費拡大対策として、消費者のニーズに沿うような形での商品開発も重要とみて、酪農家や食品製造業者が積極的に商品開発するきっかけとなるよう同コンテストを創設した。「日本の生乳生産量のうち半分以上が飲料の牛乳として消費されており、牛乳類の消費のウエートをなるべく高めていくことは、酪農乳業を振興していくための重要なテーマ」と同協会の本田浩次会長。

 同協会は昨年9月~10月、日本全国の乳業者・食品製造業者を対象に、5つの部門を設けて先進的で独創的な牛乳・乳製品を募集。全国から77件の応募があり、料理評論家の服部幸應さんをはじめ、栄養士や業界関係者の審査のうえ、10品がアイデアあふれる商品として「オリジナル・アレンジ賞」、1品が「審査員特別奨励賞」を受賞した。

 「飲用牛乳類」部門では季節によって異なる牛乳を提供する「四季の牛乳」が受賞。「ヨーグルト類」部門では青汁とヨーグルトを組み合わせた「高知育ち 青汁ヨーグルト」、あきたこまち米にヨーグルトを加えた「栗駒こまちヨーグルト」、とろりとした食感の「球磨の恵みヨーグルト」、「チーズ類」部門では「ヨーグルトからつくったフロマージュ」、「乳などを主要原料とした食品」部門では「すっごい豆腐inヨーグルト」「ジャージー牛乳のこだわり 宇治茶の風味・ジャージーミルクジャム」「ミルクジャムミニ」、「その他 乳・乳製品を使用した食品」部門では「しょうが生ミルクキャラメル」「『ミルクの森工房』塩バニラプリン」が「オリジナル・アレンジ賞」を受賞。「審査員特別奨励賞」には「蔵王山麓 乳清のジャム」が選ばれた。

 審査を行った服部さんは「原点である牛乳をどう生かすかが重要。消費者として欲しいと思うものに切り替えていければ汎用性につながっていく」と話す。

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