ホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町4)で4月22日、「国際リニアコライダー 東京イベント」が行われた。主催は、一般社団法人「先端加速器科学技術推進協議会(AAA)」と国際設計組織「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」。
宇宙誕生直後の様子を再現し、起源の解明を目指す大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現を目指して開催された同イベント。東京大学伊藤謝恩ホール(文京区)での第1部では、ILCの研究成果とその技術の発表し、社会にとってどのような意義があるか議論するシンポジウムを開いた。
同ホテルで開かれた第2部ではILC研究者のほか、ネット上で公募した一般など総勢約400人が参加。ILCの技術設計報告書に参加した研究者が在籍する48カ国の料理が卓上に並べられ、参加者同士の交流会を実施。ステージでは「日本文化」を象徴する和太鼓や書道などが披露された。
東京大学国際高等研究所の村山斉さんは「ILCは素粒子物理の発展のカギを握る次世代の実験施設。今、日本はその建設地の最有力候補地になっており大変光栄」と話す。「研究の成果を世界へ共有したい」とも。