迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂2)が11月8日~10日までの3日間、前庭を一般公開する。
1909(明治42)年、皇太子の住居である東宮御所として建設された同館。1974(昭和49)年には、海外の元首や首相などの来賓の宿泊などを目的に、迎賓施設として改修された。
同館は通常非公開とされているが、1975(昭和50)年より、接遇に支障のない時期に一般参観を実施。参観には応募が必要とされており、当選倍率が2倍以上となる年もある。
今回の前庭公開は、事前申し込み不要で自由に入場ができる。館内に入ることはできないが、国宝に指定された迎賓館本館を間近で見学することができる。
「今回の前庭公開は、正門から入り迎賓館の外観をご覧いただける、貴重な機会。気軽に足を運んでもらいたい」と同館担当者。
今回の前庭公開はグーグルが提供する位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」のプレーヤーからも注目を浴びている。同ゲームは、プレーヤーたちが現実に点在する「ポータル」と呼ばれる拠点を奪い合い、陣取り合戦をするというもの。通常、ポータルには各地の名所などが設定されているが、同館は通常公開されていないため、プレーヤーの間では「ハック(攻略)」ができない難所とされていた。
同ゲームプレーヤーの20代の女性は「前庭の一般公開は、誰でも足を運べるのがうれしい。ぜひこの機会にハックしに行きたい」と話す。
開催時間は10時~16時。入場は15時30分まで受け付ける。