マクドナルド永田町店(千代田区平河町2)が10月31日、閉店した。
1999(平成11)年11月にオープンした同店。周辺に飲食店が少ないこともあり、近隣の学校へ通う学生や国会関係者、報道関係者などがよく利用していた。閉店の理由について日本マクドナルド(新宿区)広報担当者は「公表していない」と話し、閉店を惜しむ利用客の声に対して「永らくご愛顧いただき、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。
同店の2階へ上がる階段通路の壁には、100枚以上の客からのメッセージカードが貼られ、「高校生活の思い出の一部はココで作られました」「毎日、ステキな笑顔と『いってらっしゃい』の言葉で1日働く楽しさと活力をいただきました」「なくなるのはとても寂しい」(以上、原文ママ)などの声が寄せられた。
最終日は18時までの営業となったが、閉店時間が近づいても2階と3階の客席は、学生やサラリーマン、主婦などでほぼ満席状態。閉店時間を過ぎてもテークアウト客が後を経たず、店頭には閉店を惜しむ来店客らが集まった。
「今日は朝からたくさんのお客様が来てくださった。本当にうれしい」と同店スタッフ。
閉店後、店頭に並んだスタッフたちの中には涙ぐむ女性も。「13年間、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、来店客らの拍手と共にその歴史の幕を下ろした。