気鋭ユニットが赤坂で旗揚げ公演-松本零士さん「スタンレーの魔女」題材に

松本零士さん原作の「スタンレーの魔女」を題材に旗揚げ公演を行う新ユニット「サバダミカンダ」の御笠ノ忠次さん(右)と土屋裕一さん(左)。

松本零士さん原作の「スタンレーの魔女」を題材に旗揚げ公演を行う新ユニット「サバダミカンダ」の御笠ノ忠次さん(右)と土屋裕一さん(左)。

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 新進気鋭の演出家・御笠ノ忠次と俳優・土屋裕一さんが新しく結成したユニット「サバダミカンダ」が12月11日より、赤坂レッドシアター(港区赤坂3)で旗揚げ公演として、松本零士原作の「スタンレーの魔女」を題材にしたオリジナル舞台劇の公演を行う。

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 御笠ノさんは日本演出者協会が行う「若手演出家コンクール」で2度の受賞暦を持ち、赤坂レッドシアターのこけら落とし公演で演出を務めるなど注目を集める新進気鋭の演出家で、「SPACENOID」というユニットで活動している。土屋さんは「*pnish*」というユニットに所属しながら、ミュージカル「テニスの王子様」など舞台を中心に、テレビなどでも活躍する実力派の俳優。

 2人は昨年5月に行われた赤坂レッドシアターのこけら落とし公演「絢爛とか爛漫とか」で出会い、意気投合したことをきっかけに新ユニット「サバダミカンダ」を結成。短期間のみ活動するユニットではなく長期的な活動を視野に入れ舞台を行っていく方針。意図的にそれぞれの特徴を合わせた「ケミストリー」を生み出すのではなく、公演を行うその時その時にそれぞれの持つ良さや面白いと思う公演を行うという。長期的な活動を視野に入れることで、時間の経過が生み出す変化など、自然とにじみ出る変化を出していく狙い。「それぞれのユニットは『攻めの姿勢』で、新ユニットではロングスパンで活動を行う」と御笠ノさん。

 旗揚げ公演として行う同公演は松本零士さん原作の「スタンレーの魔女」を題材にしたオリジナルの舞台劇。御笠ノさんが小学生時代に同作を読み衝撃を受け、20歳ぐらいからラストの1コマを演劇でどのように表現したらいいのかと考え始めたことがきっかけで同作を舞台化。「戦争」をテーマに男のロマンや人間模様を描く同作の世界観をそのまま舞台化し、戦争のシリアスで悲惨な面ではなく、あまり表ざたにされない、その当時の人たちの生活にあったであろう「楽しい」面を伝える。「戦争を描きたいわけではない。背景に戦争があるだけ。描きたいのはそこにある生き様や男のロマン。大人のおとぎ話として捉えて見ていただいて『そうした楽しい面があったのかも』と想像を膨らませてほしい」と土屋さん。

 チケットは、前売り=5,000円、当日=5,500円。公演は今月23日まで。

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