日枝神社(千代田区永田町2)の境内でタケノコが成長している。早いものは、4月初旬に芽を出し始め、現在も次々と芽を出している。
札幌から訪れた60代の女性は、「都会の真ん中でタケノコが見られるなんて素晴らしい、まるでかぐや姫の世界のよう。この時期に訪れて良かった」と話す。
同神社のタケノコは、毎年20本近く芽を出すため境内の建物や屋根に当たる前にバランスを見ながら職員らが掘ったり、切ったりしている。掘られたタケノコは粗末にならないよう、神様にお供えをした後に「職員たちで頂戴する」という。切られた竹は境内の土留めや、ほうきとしても利用されている。
「都心でタケノコを見ることがあまりないと思うので、春の風物詩として楽しんでいただければ」と広報担当の伊久さん。