昨年3月に閉館した赤坂見附の駅ビル「ベルビー赤坂」(港区赤坂3)の工事が進んでいる。
1979(昭和54)年9月、東京メトロ・赤坂見附駅に誕生した同ビル。赤坂のランドマークとして親しまれてきたが、2011年に発生した東日本大震災に伴い、建物の耐震性能を見直したところ、安全性の不足する部分が判明。耐震補強工事を実施するため昨年3月に33年の歴史に幕を閉じた。
閉館翌月の4月には家電量販店大手「ビックカメラ」(豊島区)がビルを丸ごと借り上げ出店することを発表。地下1階~地上9階まで営業フロアを展開し、売り場面積は約6000平方メートル。赤坂エリアで働くビジネスパーソンのほか、近隣ホテルに滞在する外国人観光客などもターゲットにする。
赤坂に通勤しているという40代の男性は、「便利になるのは嬉しいが、その傍らで赤プリが縮んでいく光景を見て、時代は変わるものだと実感した」と話した。
オープンは今年夏の予定。