自民党新総裁に選ばれた安倍晋三元首相が総裁選で食べたホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町4)の「3,500円のカツカレー」が話題になっている。
9月26日午後、安倍総裁が勝利を祈願して、会場だった同ホテルのカツカレーを食べたところ、毎日放送(MBSテレビ)のワイドショーが「値段が3,500円以上の高級品」と報道。これに対し、一部の大手メディアが「庶民感覚に欠ける」と批判したが、ネット上では「そのくらいいいのでは?」「むしろ食べてみたい」といったさまざまな反応が飛び交った。
以降、数日にわたって「3,500円のカツカレー」というワードがネット上でブームとなり、都内のコンビニやスーパーなどでカツカレーが売り切れる事態に発展。ついにはカレーチェーン大手「CoCo壱番屋」の株価が上昇するほどの広がりを見せた。
安倍総裁が食べた「3,500円のカツカレー」は、同ホテルの宴会プランに含まれるメニューのため、実際は値段が明らかにされておらず、一般客が食べることもできない。そのためネット上では、同ホテル内のカフェレストラン「SATSUKI」が提供する、税・サービス込みで3,520円という「ポークカツカレー(フィレ)」が、最も安倍総裁が食べたカツカレーに近いとされ、連日多くの客が注文する人気メニューとなっている。
同ホテルは集客状況を「お答えしかねる」として明らかにしていないが、ツイッターやフェイスブックには「SATSUKI」のカツカレーの写真を投稿する人が急増しているほか、レストランを訪れた客によると、総裁選後初の休日となった先週末には、店内のほとんどの客が同メニューを注文していたという。
「SATSUKI」の営業時間は6時~24時。カツカレーが注文できるのは11時~21時。