赤坂の串焼き料理店「赤坂金舌」(港区赤坂3、TEL 03-3568-2129)が6月末で「牛レバ刺し」の販売を中止する。厚生労働省の牛の生レバー販売禁止の通達を受けて、決定した。
6月12日、厚労省は食中毒被害を未然に防ぐため、7月1日以降の牛の生レバー販売禁止を正式決定。食品衛生法に基づき、牛の生レバーを提供する場合、75度で1分以上加熱するなど、十分に火を通すことが必要となる。
牛の生レバーを使った「日本一のレバ刺し」(1,800円)を看板メニューとして営業を続けてきた同店。「この商品はお客さまの9割が注文する人気メニュー。それだけに、売り上げへの影響は少なからずある。お客さまからも『食べられなくなってしまい残念』という声が寄せられている」と同店を運営するエッジの鎌田祐一さん。
7月1日の販売中止を前に、現在は普段の1.5倍ほどの来客があるという。
「すでに6月中の夜営業は予約がいっぱいの状態でキャンセル待ちしかない。同じメニューが食べられる新橋の系列店『星遊山』を紹介しているが、そちらが予約で埋まるのも時間の問題」と鎌田さん。
同店では6月14日から、新たに「日本一のレバー」(1,800円)の提供も開始。熱した溶岩石の上で客自身が生レバーを焼いて食べることで、新たな規制基準に対応する。
営業時間は11時30分~14時、17時30分~23時30分。日曜定休。