ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1、TEL 03-3505-1111)は10月11日、環境保護活動の一環として同ホテルの利用者の協力によって削減された費用で従業員がボランティアで森林整備活動を行う「ANAインターコンチネンタルホテル東京の森 植林活動」をつつじケ崎の森(山梨県甲府市)で実施した。
同ホテルでは、一昨年4月から連泊の利用者にシーツ・タオル類の再利用を呼びかけ、クリーニング量の削減に伴う水と電気の節約、洗剤などによる水質汚染を減少させる取り組みを行ってきた。その取り組みで削減できた費用を環境保護活動に充て、同ホテルの従業員のボランティアによる植林活動を展開。「形に残る環境保護活動を行いたいという意図から同取り組みを始めた」と同ホテル広報担当者。
シーツ・タオル類の交換は利用者の任意によるもので、客室に専用カードを用意し、利用者に意思表示をしてもらうシステム。シーツのみ、またはタオル類のみの再利用も可能。2年間で延べ16,600人、連泊の利用者の約16%が同取り組みに賛同、一昨年は約370万円、昨年は約440万円の費用削減を実現した。「環境保護活動に対する利用者の認識が高まっており、賛同される利用者が増える傾向にある」(同ホテル広報担当者)。
植林活動は、植林活動のノウハウを持つ財団法人オイスカと協働で、2005年4月に山火事になったつつじケ崎の大日影国有林で実施。削減された費用を利用し、昨年から毎年、植樹・下草刈り活動を行い、約2ヘクタールの区画に昨年4月にケヤキやヤマザクラの苗木500本、今年5月に同500本の植え付けを行なった。今回行われた活動では、植え付けを行った区画の下草刈り作業を行い、同ホテルの従業員とその家族約30人がボランティアで参加した。
同ホテルでは今後も毎年、植樹・下草刈り活動などを行っていく予定。