国立劇場(千代田区隼町)に10月4日~6日、猫をモデルにした彦根発のキャラクター「ひこにゃん」が登場した。
「ひこにゃん」は彦根城の記念イベント「国宝・彦根城築城400年祭」のイメージキャラクター。彦根藩・藩主井伊家にまつわる豪徳寺の「招き猫発祥伝説」から猫をモデルに作られた関西屈指の「ゆるキャラ」。キャラクターを商業利用する場合に必要な著作権使用料を無料の許可制にすることで経済効果を狙う新しい試みが行われ、「ひこにゃん」がイメージキャラクターを務める「国宝・彦根城築城400年祭」の経済効果は170億円に相当すると推計されており、土産物の購入費のほとんどが「ひこにゃん」グッズが占めるという。
その「ひこにゃん」が国立劇場で10月4日から開催している歌舞伎公演「大老」に合わせ上京。同公演の観劇に訪れた来場者を大劇場ロビー内で出迎えた。
同公演は井伊直弼を主人公した、劇作家北條秀司さんの作品。北条さんの13回忌追善として開催され、中村吉右衛門さん、中村魁春さん、市川段四郎さん、中村芝雀さん、中村歌昇さん、中村歌六さん、中村東蔵さん、中村梅玉さんらが出演する。「同公演の主人公・井伊直弼にゆかりのあるキャラクターとして『ひこにゃん』に協力を依頼した。開催前から『ひこにゃん』に関するお問い合わせがあるなど、『ひこにゃん』目当てにいらっしゃる人も多かった」と同劇場広報担当者。
同公演の開演時間は11時30分~15時50分(終演予定)。10月27日まで。入場料金は特別席=12,000円(一般)、8,400円(学生)、1等A=9,200円(一般)、6,400円(学生)、1等B=6,100円(一般)、4,300円(学生)、2等=2,500円(一般)、1,800円(学生)、3等=1,500円(一般)1,100円(学生)。期間中は同劇場内で彦根市の物産販売も行う。