●「HUNDRED」
（港区赤坂3、TEL03-3583-3233）

　扉1枚だけの入り口を入って階段を下りると、店内は意外に広くおしゃれな雰囲気。「隠れ家的にゆったりと過ごしてくださいね」と笑顔の素敵な美人オーナーさんがいうこの店は、午後のひと時には自家製ケーキやコーヒーを楽しめるカフェになり、夜にはしっかりディナーを味わえ、さらにはワインを片手にくつろげるバーにも変身。

　「“百通り”と言ったら大げさですが、百者百様、お客様それぞれの使い方でお店を自由に使っていただければ……」。そんな思いが「HUNDRED（＝百）」という店名に込められています。そして、実はオーナーのお名前も“百瀬”さん。さらには長野県にあるご実家が兼業農家の“お百姓さん”でもあるから。とのこと。

そんなご実家のたんぼではコシヒカリを栽培。生産量が少ないため、ほとんど市場には出回らない稀少な長野産のコシヒカリですが、そのおいしさは抜群で東京の料亭にも極、少量卸されているとか。

　お店のスタッフ一同で実際に長野を訪れ、お米作りにも参加。この店では、まさに自家製のおいしいコシヒカリを食べることができます。お米に興味を持ち、「米粉マイスター」の資格も持つオーナーさんと、イケメンのシェフが試行錯誤の末に完成させた、米粉を使ったさまざまなメニューも大好評。

小麦粉を一切使わず米粉100％で作った「米粉生パスタ　カルボナーラ」(1,000円、写真左上)は、しっかりした歯応えのどっしりとした味わい。ソースとのからみも良く、これがなかなかの美味。衣に米粉を使った「米パン粉で揚げた鶏のから揚げ」(590円、写真右上)は、油の吸収が少なくサクサクで軽い味わい。米粉の衣が鶏肉のうまさを引き立てています。

　さてさて、百通りの顔を持つ（!?）このお店ですが、そのうちのひとつ、お昼はカレーの専門店（!?）に。しかもメニューは「自家製とろとろ牛スジカレー」（ミニスープ・ミニサラダ付きランチ800円。※ディナー単品980円、写真上）1種のみ！

　なのですが、このカレーが実にうまい!! あめ色に炒めた玉ねぎやにんじん、香味野菜はじっくりと煮込まれペースト状。一晩寝かせてうまみを熟成、継ぎ足しながら作られています。牛バラ肉や牛スジのうま味に加え、隠し味にはかつおの削り粉が。本当の専門店に負けてないどころか、下手なカレー屋が裸足で逃げ出しそうなくらいの激うま絶品カレー！　ご飯はもちろん、ご実家直送の長野産コシヒカリです。






「HUNDRED」
港区赤坂3-16-4中村ビルB1
03-3583-3233
月～金曜ランチ＝12:00～14:00(13:30L.O.)／月～金曜カフェ＝14:00～17:00(16:30L.O.)／
月～金曜、第2、4土曜ディナー＝18:00～22:00(21:30L.O.)・第1、3土曜BAR＝18:00～23:00(22:30L.O.)／月～金曜バー＝22:00～深夜
日曜、祝日定休

【関連リンク】

◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ！」《第11回》「とんかつ　赤坂水野」（赤坂経済新聞）
http://akasaka.keizai.biz/column/39/

◇B級グルメ王・柳生九兵衛の「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ！」《第12回》「まんぷくカリー24赤坂見附店」（赤坂経済新聞）
http://akasaka.keizai.biz/column/40/