上智大学「ソフィア・レーシング」、全日本学生フォーミュラ大会で3連覇

全日本学生フォーミュラ大会で3連覇を達成した上智大学「Sophia Racing」のメンバーとマシン。

全日本学生フォーミュラ大会で3連覇を達成した上智大学「Sophia Racing」のメンバーとマシン。

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 上智大学(千代田区紀尾井町)の「Sophia Racing」が9月10日~13日に行われた「第6回全日本学生フォーミュラ大会」で総合優勝を飾り、3連覇を達成した。

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 全日本学生フォーミュラ大会とは、学生が実際にフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを企画・設計・製作し、競技を行う大会。日本では2003年から始まり、毎年開催されている。学生のものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産業を担う人材を育成する目的に行う。

 審査は大きく分けて「動的審査」と「静的審査」の2つの審査で行われる。動的審査は、マシンの加速性能を審査する「アクセラレーション」、旋回性能を審査する「スキッドパッド」、コース1周の走行タイムを競う「オートクロス」、コースを22周(約22キロメートル)走行しタイムを競う「エンデュランス」などマシンの性能そのものを審査。静的審査では、マシン製造コストのコスト精度を審査する「コスト」、マシンの設計の適切さや革新性を審査する「デザイン」、開発車両が「いかに利益を生み出すか」ということをメーカーにプレゼンテーションするという仮想シチュエーションのもとに行う「プレゼンテーション」の審査を行う。

 学生がマシンの部品一つひとつを設計し、強度・空力解析などを行いながらマシンを作り上げることが求められ、チームそれぞれが「仮想企業」としてコストパフォーマンスなどを考慮し、プレゼンテーションを行うのが特徴。

 上智大学のチーム「Sophia Racing」は、日本の技術を世界に発信するという思いを込め「Prove to the world~真価の証明」をコンセプトに掲げ活動する。第1回日本大会から出場しており、世界大会にも積極的に参戦している。

 6回目を迎えた同大会には、海外チーム15チームを含め77チームがエントリー。同チームは静的審査・動的審査ともに1位の成績を収め、同大会過去最高得点で通算4度目の優勝を飾り、3連覇を達成。日本の出場チームの中で唯一リアウィングを導入、ユニークデザイン特別賞やグッドフレームデザイン賞などの特別賞も受賞した。

 今年11月にオーストラリアで開催される世界大会にも出場する予定。「世界大会でコンセプトである『Prove to the world』を達成したい。日本大会に関しては常勝チームとして恥のないように4連覇を目指したい」と同チーム・プロジェクトリーダーの小野泰志は抱負を語る。

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