赤坂にある老舗の若だんなや店舗で結成し、地元住民、企業などが参加する「赤坂ひよこクラブ」から、節電を呼びかける二つのポスターが誕生した。
きっかけは、赤坂で飲食店を営むメンバーのひとりが3月28日深夜に、「今日街を歩いて思いました。『店内節電中』の張り紙、各店舗で書いて貼ってますよね。ちょっとそっけない、町に溢れている『節電営業中』の張り紙。これをもっとカッコいいものに統一できないか?」とメーリングリストで問いかけた一言。
これに「赤坂ひよこクラブ」のメンバーが反応し、TBS(港区赤坂5)や博報堂(赤坂5)のメンバーを巻き込み、29日の夜に打ち合わせを行い、30日には二つのポスターが完成した。
完成までの間、メーリングリストでは活発な議論が交わされ「英語表記があった方がいいのでは?」という提案には、ロイター通信(赤坂5)の米国人ベテランエディターがアドバイスし、「企業色が出たものだと使いづらい」という声にも配慮した。
同クラブの代表を務める「TAILOR & CLOTHS」(赤坂5)の隅谷彰宏さんは、「節電に前向きに取り組んでいる姿勢を示したい、飲食店が多い赤坂の街を元気に盛り上げていきたいというメンバーの思いが形になり、たった二日で素適なポスターが二つも完成した。これは素晴らしいこと」と話す。「ポスターは、使い勝手がいい方を貼ってもらえばいいし、二つ一緒に使ってもいい。ポスターのPDFデータを配布しているので、各店で印刷してもらいどんどん貼ってもらえれば」とも。