1月2日(往路)、3日(復路)の日程で開催された「第87回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。出場8回目にして初シード参加の城西大学(千代田区紀尾井町3)は、10位の国学院大とわずか2秒差で11位に終わり、2年連続のシード権獲得を逃した。
城西大の男子駅伝部は2001年に新設され今年で10年目。箱根駅伝の中では新興校にあたるが、前年度は6位と健闘し初めてシード権を獲得した。今季の関東、日本の両インターカレッジで1500メートル走優勝を果たした田中佳祐さんを中心とした豊かな選手層を特徴とし、2年連続のシード権獲得に注目が集まった。
今大会は序盤こそ不調だったものの、後半に入り徐々にペースを上げ、往路は7位でテープを切った城西大。復路でも9区を8位で通過したが、最終10区でペースを落とし、シード権を得られる8位から10位の3枠をめぐり日体大、青山学院大、国学院大、城西大の4校がひしめき合う混戦に突入。ゴール直前まで目まぐるしく順位が入れ替わる中、最後は国学院大に差し切られた。
このときの4校のタイム差は6秒。国学院大と城西大にいたっては、箱根駅伝史上最小の2秒差だった。ゴールと共に沿道に崩れ落ちた城西大10区の甲岡昌吾さんは、「ずっとシードのことを考えていた。最初で最後の箱根。後輩たちにシード権を残したかった」と涙ながらに話した。
城西大は、再び予選会から来年の箱根を目指す。