赤坂の老舗バーが33周年-松崎しげるさんが開業、2代目ママが引き継ぐ

フランスの田舎の家をイメージしてデザインされた店内。赤いバーカウンターは30年以上も前のものとは思えないほどモダンで洗練されている。

フランスの田舎の家をイメージしてデザインされた店内。赤いバーカウンターは30年以上も前のものとは思えないほどモダンで洗練されている。

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 赤坂の老舗バー「オーバードリンク」(港区赤坂9、TEL 03-3403-0739)が4月23日、33周年を迎えた。同店は昼はカフェ、夜はバーとして赤坂近隣の住民に親しまれてきた。

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 2代目ママの中西陽子さんは、「開店当初の1976年から晴れて33周年を迎えられたのはお客さまのおかげ。バブルも不景気も両方経験して『もうだめかも』と思ったことも何度かあったが、いつでも困ったときは何となくお客さんに助けられてきた気がする」と、これまでの歩みを振り返る。

 同店はもともと、歌手の松崎しげるさんがオーナーとして開いた店。当初は、松崎さんの妻で、中西さんの姉がママを務めていたという。「でも7、8年してから姉がママを辞めるというので、わたしが代わりにママをやることになった」。

 中西さんは初めて任された飲食店経営は困難も多かったと言う。それでも、話し好きで外交的な性格が幸いし、赤坂近辺のビジネスマンや近辺の住民が常連になり、店は軌道に乗った。赤坂という土地柄、芸能やマスコミ関係者が多く、「昔、吉幾三さんと千昌夫さんが一緒にお店に来て、吉さんから作ったばかりのデモテープを試聴したいので店内でかけてほしいと頼まれたことも。そのとき、千さんがほかのお客さんに『すみませんねぇ、こんな曲をかけて』と謝っていたのがおかしくって。忘れられないいい思い出」。

 バータイムは、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど各種を取りそろえる。つまみはパスタやチーズの盛り合わせなど、そのとき用意したものをノーチャージで提供する。ランチは「季節の野菜のキーマカレー」、「グリーンカレー」、「オムカレー」、女性限定の「よくばりset」の4種のカレーにサラダバー、ドリンク、日替わりスープ付き(すべて1,000円)。「キーマカレーは数種類のスパイスを調合するなど、カレーはすべて店長の手作りで元気になると言ってもらえる。ランチタイムは若いかわいい女の子が2人でやっていると近所でも評判なの。もちろん夜もだけど」と中西さんは笑う。「この記事を見て来てくれた方には、お試し価格で5,000~6,000円で飲めますよ」とも。

 平日の営業時間は、ランチ=11時30分~15時、バータイム=18時~翌3時。18時~20時はハッピーアワーとしてチャージが無料に。20時以降はチャージ料5000円。土曜は20時~翌3時。日曜・祝日定休。

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