赤坂サカス（港区赤坂5）で3月31日、舞台「余命1ヶ月の花嫁」制作発表が行われた。キャストの貫地谷しほりさんと渡部豪太さんが、それぞれウエディングドレスとタキシード姿で登場し、会場を沸かせた。

　同舞台は2007年にTBS系列で放送された24歳のがん患者、長島千恵さんのドキュメンタリーを題材にしたもの。ドキュメンタリー本が発売され、昨年には映画化されるなど話題となった。映画の話と並行して舞台化の話が進み、今回の実現に至ったという。

　主演を務める貫地谷さんは「まだ台本を読んでも第三者として見ている部分があるが、本番では少しでも千恵さんの気持ちに近づきたい。舞台は約3年ぶり。今回は肩ひじ張って、皆さんに感動を伝えられるように頑張りたい」、恋人役を務める渡部さんは「この作品を通して『生きる』とか『愛』に対して、自分自身何かを感じることができたらいいと思う。皆さんとお芝居するのが今から楽しみでワクワクしている」と話した。貫地谷さんは「渡部さんは、レディーファーストができる王子さまのような方。自分がお姫様のような気分になって、これから一緒に舞台を作り上げていくのが楽しみ」とも。

　貫地谷さんの父役を務める天宮良さんと脚本・演出を担当した鈴木勝秀さんも登壇し、天宮さんは「映画と舞台は全く違うもの。良い意味で皆さんの期待を裏切る作品が作れると思っている」。鈴木さんは「千恵さんの名が、そしてこの話が永遠に語られていくことを願っている。悲しい話ではあるが、エネルギーがあって見終わった後には『生きる力』を感じられるはず」とそれぞれ作品に対する思いを語った。

　開催期間は6月15日～27日。会場は世田谷パブリックシアター。料金はS席＝7,500円、A席＝5,500円。