赤坂氷川神社(港区赤坂6)で12月21日、正月に向けた「歳神(としがみ)さまお迎え準備」の餅つき大会が行われた。
地域の恒例行事として開かれている同大会。当日は境内に臼と杵(きね)を用意し、親子連れなど関係者を含め約200人が参加した。参加者は3グループに分かれ、境内の屋内スペースで開く勉強会と餅つき体験を交代で巡る形式で行事を体験した。
餅つきでは、参加者はつき上がった餅をその場で味わい、きな粉餅やしょうゆ餅などで楽しんだ。地元店も協力し、もち米ときな粉を「赤坂青野」が、汁粉に使う餡(あん)を「虎屋」がそれぞれ提供。つきたての餅と汁粉が振る舞い、境内は年の瀬らしいにぎわいを見せた。
勉強会では、神職が鏡餅について「鏡は神さまを表す大切なものとされ、鏡餅はその鏡を模した供え物」と説明。正月飾りに添える植物の意味についても紹介した。
参加した30代女性は「天気が心配だったが、無事に開催できて良かった。当日は思ったより暖かく、子どもも最後まで楽しめた。つきたての餅もおいしく、鏡餅や正月飾りの意味を知ることができたのも良い時間だった。また来年も参加したい」と話していた。