グランドプリンスホテル赤坂（千代田区紀尾井町1）で1月11日、「千代田区成人の日のつどい」が開催された。

　今年のテーマは「ACTIVE」。「自分から進んで活動しよう。新しいことにチャレンジしよう」という意味を込め、新成人の代表による企画運営委員会が設定した。

　第1部の式典では、石川雅己千代田区長、桜井ただし千代田区議会議長、中村建夫選挙管理委員会委員長が新成人へ向けて祝いのあいさつ。最近、成人年齢を18歳に引き下げる議論が出ているなか、「二十歳（はたち）になったら持てる選挙権は貴重な権利。政治に関心をもって、積極的に選挙に参加してほしい」と中村さん。

　続く講演では、落語家の三遊亭竜楽さんがゲストで登場。落語を題材にしながら、「落語でもそうだが、例えば『寒いですね』と言われて『寒いですね』と返すのではなく、『風が冷たいですね』などと言葉を変化させて使うことが大切。そうすることで、普段使える日本語のボキャブラリーも増えていく。表現が多様にできる人は友達も多く、仲間にも恵まれるでしょう」と新成人にメッセージを送った。来賓からの祝辞を受け、新成人代表として成人の日のつどい企画運営委員の佐俣徹さんがスピーチ。「自分から積極的に動き不安を打ち破り、ここにいるみんなと明るい未来を切り開いていく」と二十歳の宣言を行った。

　第2部の祝賀パーティーでは、千代田区を拠点に活動するthe CRAZY ANGEL COMPANY（クレイジーエンジェルカンパニー）がブラス・パフォーマンスを披露。その後、テーブルごとに自己紹介で交流を深めたあとはペア食事券、図書券、千代田区役所に店を構えるさくらベーカリーのクッキーが当たる抽選会を実施。乾杯しフリータイムになると、久しぶりの再会に話が弾むなど、会場はさらに盛り上がった。

　会場出口には専用のポストを設置し、家族・恩師等などにハガキでメッセージを送る企画を用意。「ここまで育ててくれたことに感謝している。ただ面倒を見てもらうだけでなく、これからは、互いに協力して生活していきたい」と新成人の橋富仁奈さんは両親にメッセージを送った。