カナダ大使館で「カウチンセーター」アート展-日本人アーティストが制作

眞田岳彦さんの展示予定の作品。

眞田岳彦さんの展示予定の作品。

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 カナダ大使館(港区赤坂7)で現在、「カウチンセーター・プロジェクト×眞田岳彦 神話の衣服展」が開催されている。

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 カウチンセーターは、カナダのバンクーバー・アイランドにあるカウチン・バレーで、カナダの先住民たちが編み出した伝統的衣服。カラス、シャケ、ワシ、シャチ、クマ、シカ、オオカミ、ハチドリ、カエル、サンダーバードなどさまざまな野生動物や神話や伝説上の生き物がセーターに編み込まれているのが特徴。今回は、日本人のテキスタイルアーティスト・眞田岳彦さんの作品をメーンに展示。テキスタイルアーティストとは、生地のパターンや色、柄、構図などを考えるアーティストのことで、眞田さんは自分で紡いだ獣羊毛などの天然繊維と、最新の技術から生まれた新繊維を組み合わせたアート作品を制作している。今回は、眞田さんの毛織物作品のほか、カナダの先住民・カウチン族が製作した手編みのカウチンセーターも展示される予定。

 同大使館広報担当者は「今年は日加修好80周年の年で、来年2月12日よりバンクーバー冬季オリンピック・パラリンピック大会が開催されることから『先住民』にスポットライトをあてる特別な展覧会を開催したいと考えていた。一方で、眞田さんは少年のころ、鹿のデザインが編みこまれたカウチンセーターを持っていた縁もあり、カウチンセーターをテーマにしたコラボレーションをこの時期にするという運びとなった」と話す。眞田さんの作品は、2000年にカナダと日本のデザイン交流展で展示されたこともあり、新繊維を使用した作品の斬新なアイデアが好評だったという。

 開催時間は、月曜・火曜・木曜・金曜=9時~17時30分、水曜=9時~20時。土曜・日曜と12月25日、1月1日、2月11日は休館。入場無料。2月12日まで。

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