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日枝神社で「山王祭」始まる 都内を20キロ超練り歩く神幸祭は6年ぶり

今年初めて神幸祭に加わる「象山車」

今年初めて神幸祭に加わる「象山車」

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 日枝神社(千代田区永田町2)で6月7日、「山王祭(さんのうまつり)」が始まる。

5月14日に行われた「象山車」の試走の様子

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 京都の祇園祭、大阪の天満祭と並ぶ日本三大祭りに数えられる神田祭、深川八幡祭の一つである江戸三大祭としても知られ、本祭は神田祭と隔年ごとに行う。江戸時代にはみこしが江戸城内に入ることが特別に許されていたことから、歴代の将軍が上覧拝礼する「天下祭り」として隆盛を極めたことでも知られている。

 当日は同祭最大の見せ場である祭礼行列「神幸祭(じんこうさい)」を行う。平安装束などを身にまとった500人ほどの総代役員や氏子青年協力の下、御鳳輦(ごほうれん)、宮みこし、美少年山車などと共に、皇居坂下門、日本橋、銀座などのオフィス街を300メートルにも及ぶ大行列が一日かけて練り歩く。今年は新作の「象山車」もお目見えするほか、みこしや鳳輦前のさい銭箱に奉納した人には、現地で「神幸祭しおり」の頒布を行う。

 同神社広報担当の内田博之さんは「神幸祭は20キロを超える行程を巡行するので『日枝神社山王祭アプリ』を活用すると、何時にどこを行列が通過しているかが一目で分かるので見逃すことがない。行列の説明や巡幸路など、山王祭の情報を全て見ることができるので、ご覧になる際の必需品」と話す。

 8日は同社の山王男坂を上がる「氏子各町連合宮入」、9日は3歳~7歳の子どもが華やかな稚児装束を身にまとい心身共に健やかに育つことを願う「山王稚児行列」を行う。16日は日本の伝統の和菓子を神前に献じ、人々の「疫難退散」「健康招福」を祈る「山王嘉祥(かじょう)祭 和菓子のまつり」を行う。

 ほか、「嘉祥祭菓子接待席」「山王音頭と民踊大会」「日比谷高校箏曲部奉納演奏」「ミニコンサート『にっぽんの歌』」「野点御茶席」などの奉祝行事も予定。境内の授与所では、「山王祭・参拝記念根付け」(500円)や朱と紺の「山王祭記念・唐草手拭い」(各1,000円)も頒布する。

 内田さんは「今年の『山王祭』は6年ぶり、令和初となる『神幸祭』を執り行う。15日の例祭をはじめ、期間中はさまざまな祭りや行事も執り行うので、ぜひ足を運んでいただき『山王祭』を楽しんでほしい」と話す。

 開催時間は祭典や行事ごとに異なる。6月17日まで。

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