ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1、TEL 03-3505-1111)が現在、約9割の客室をリニューアルする大規模なプロジェクトを行っている。
総客室数844室のうち759室を改装する「ラグジュアリールーム・リノベーション」は、シングルルームを転換してスイートルームを増室する点が特徴のプロジェクト。改装が完了したフロアから順次、新客室として販売する。
同ホテル広報担当の森直美さんは「約15カ月間をかけて行う今回のプロジェクトは、宿泊客の滞在体験をより一層快適なものにし、東京のラグジュアリーホテル市場における当ホテルの地位向上を図ることを目指す。インテリアデザインは日本の伝統と魅力的な文化をたたえ、『折り紙』をデザインモチーフに、『展開する東京』をキーワードコンセプトとして、カーペットやアートワークにオリジナルデザインを展開した客室の改装を目指した」と話す。
新スイートルームの「クラブインターコンチネンタル『水スイート』」(9万2,000円~)は、シングルルームとダブルルームをつなげた52平方メートル。横長の間取りのため窓からの光を部屋全体に採り込むことができるほか、使い勝手を重視した部屋の広さを確保し、ゆったりとしたバスルームを導入する。機能面では、『高品質』のサラウンドスピーカーを取り付けた大型液晶テレビ、スイートルーム専用のバスアメニティー、プレミアムブランドのアイテムをそろえたミニバーも導入する。35階のラウンジ「クラブインターコンチネンタル」も利用できる。
森さんは「スイートルームは、自然の移ろいを愛(め)でる日本の風雅『花鳥風月』をテーマとした客室名で統一しているため、新設するスイートルームも自然の豊かな恵みを表す『水スイート』と名付けた。新客室はこれまでの内装イメージから一変し、ブルーグレートーンをアクセントカラーに取り入れた、全体的に明るく淡い色調になる。視覚的に部屋が広めに感じられ、開放感とともに快適に過ごせる」と話す。